50代ITエンジニアの積み上げ日記

50代からの学び直しブログ

【読書メモ】弱者の戦術

たしか、Xのタイムラインで偶然見かけて読んでみたいと思った本です。

とても読みやすい本で、さらさらーっと2時間ぐらいで読めました。

弱者の戦術 会社存亡の危機を乗り越えるために組織のリーダーは何をしたか

 

コロナ禍における著者の心情を率直に披瀝しながら、運と実力を兼ね備えた「強者」の戦術が書かれている印象を持ちました。

(「弱者」というのはタイトル吊りっぽい気がした)

 

まず、何と言っても「社員を別会社に出向させる」というアイデアを生み出す土壌があったことが、とてもラッキーだったと思いました。

そして、そのアイデアを実行に移すまでの決断が早かった。

平時の事業で有事に対応できる組織の土壌を作り上げられていたこと、勝算がある程度見えた状態での迅速な意思決定、これらが危機を乗り越えられた要因だったと理解しました。

 

読んで印象に残ったことを書き残しておきます。

  • 著者の会社アソビューでは「キングダム」を読むことを推奨し、漫画のエピソードが社内の共通言語として使われている(他にもこういう会社をTVで見た)
  • メンタルの弱さを補う技術として、「考えない時間」を意識的に確保する(実際に責任を背負った立場に置かれると、できそうでできない)
  • コロナ禍で開催したZoomスナック(「スナックともこ」)のアイデアが面白い!社長自らキャラ変(おねえ化)して、社員の困り事を吐き出させるガス抜きの場を作ったのはなかなか出来ることじゃないなと思った
  • 成長産業で勝負することが多くのお客様に価値を提供するための手段。(これは経営者の好みが分かれそう。ニッチな産業でオンリーワンを目指す戦略を取ることも考えられるのではないかと思った)
  • 起業家自身が持っておくべき資質は「やり抜く力と、それを下支えするモチベーションの源泉」。(以前読んだ「GRIT」本を思い出した)

企業内哲学者という存在。

Xのタイムラインに面白い投稿が流れてきたので、読んでみた記事。

 

workmill.jp

 

この記事で印象に残ったところを引用します。

 

「哲学」を意味する英語「フィロソフィー(philosophy)」の語源は、古典ギリシャ語の「フィロ−ソフィア(philo-sophia)」です。

フィロは「愛する」、ソフィアは「知恵」を意味します。当時は、世界を旅してさまざまな人間のあり方を見て思考することを好む人が知の愛好家=哲学者でした。

 

この文章、すごく好きですね。

自分が学生時代にヨーロッパを2ヶ月ほどバックパッカーで放浪した時のことを思い出しました。

初めての海外一人旅で、いろんな出会いがあり、感情の浮き沈みがあり、いまだに鮮明に蘇ってきます。

当時綴った日記はいまでも大切な宝物になってますが、その頃の原体験がいまに繋がっているような気がしています。

 

そして、宇田川先生の「他者と働く」を読んで以来、自分が好きで探究していた世界が実は哲学に通じることだったのかもしれない、と気づかされました。

 

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

PBLふりかえり会。

昨日無事プレゼンを終えた後、みんなで飲み会&カラオケで大盛り上がりして、帰ったら午前様。ブログ書く気力もなく、ソッコーで寝てしまいました。。

 

今日はマナビのPBL課題振り返り会があり、AIモデルの成績優秀者の方の発表を聞きました。

まったく思いつかなかった特徴量の使い方をしてたり、初めて聞く学習モデルの話などとても勉強になりました。

最初からすごいモデルを作れたわけではなく、コミュニティマスターをはじめ、マナビのコミュニティを活用しながら精度をあげていった話を聞いてると、自分の取り組み方は全然腰が引けてたなぁと感じました。

こういう体験談を聞けるのは、本当に学びが深まりますね。

 

夜は地域企業協働のチームMTGも行いました。

自分たちの第1希望の企業にエントリーしている他チームメンバーの情報が公開されていることがわかり、どうしたらこのチームに勝てるかを検討。

なかなか手ごわい相手だなぁと、弱気になりそうな気持ちに尻を叩きながら、勝ち筋を見つけなければなりません。

エントリー情報の変更に残された時間はあと1日。

最後まで諦めずに、PRのブラッシュアップを頑張りたいと思います!

Canvaを使って初プレゼン資料作成中。

先日マナビDXQのイベントで、Canvaを使ったプレゼン資料の作成方法を教わりました。

これまではパワーポイントを使った資料作成しかやったことがなく、Canvaの豊富なテンプレートを使うことで表現の幅が広がることを実感する、とてもよい機会になりました。

ちょうど明日、社内でプレゼンをやる機会があるので、せっかくだからと目下Canvaを使った資料作成に取り組んでいる最中です。

デザインのテンプレート選びにちょっと時間がかかりましたが、それでも30分程探してみて「これだ!」というのが見つかりました。

 

これは本当にありがたい!

 

あとはテンプレートに文字を流し込んでいくだけなんですが、ここで時間を取られてます。。

 

発表の骨子はあらかた作ったつもりでしたが、いざテンプレートに書いていくと、いろいろと表現のこだわりだったり、こまかいレイアウトだったり、気になることが出てきます。

 

明日夕方の発表なので、まだ時間的な余裕はありますが、気持ちが焦っちゃってダメですね。

プレゼン資料がさくっと作れる人は本当に尊敬します。

 

たった10分の発表にどれだけ時間をかけるんだよーって、自分で自分に突っ込み入れたくなってきました。

ま、嘆いていても仕方がないので、もうひと頑張りしてから寝ようと思います!

事業戦略づくりって難しい。

今年5月ぐらいから社内(事業部)の人材開発・組織開発に携わるようになってから、早5か月が経とうとしています。

キックオフから始まり、現状把握、課題設定、施策立案と然るべきプロセスを踏みながら検討を進めています。

ただ、プロセスの過程で提示した問題提起がメンバーとかみ合ってなくて、後々になって「えっ、あの時、問題提起したはずなのに、伝わってなかったの?」とか、「えっ、そういうつもりで話してたんじゃないの?」ということが最近起こってます。

 

どうしてこういうことが起こってしまうのか?

 

自分は問題提起した認識でいたのに、スルーされた感覚がまず湧き起りました。

「あの時話したじゃん!」と言ったところで、時は戻りません。

自分が真剣に伝えたい、と思っているのであれば、相手の認識を確認する問いかけをすればよかっただけ、という言い分が相手にあっても全然おかしくないわけです。

要は、「自分の努力が足りなかっただけでしょ」って言われて、はいおしまい、ということです。

 

自分の期待値としては、問題提起を拾ってもらって、議論を掘り下げて、施策の精度をあげる方向に持って行きたかった。

けど、そうはならなかった。

残念だけど、それが現実。

 

そして、あの当時(と言っても4か月前)に考えていたことが、ようやくメンバー間の共通認識、共通言語として議論し合えるようになった、というのが今のステータス。

自分の感覚では4か月前にそうなっててほしかったなぁというのが正直な気持ちです。

 

事業戦略を作っていく上で、メンバーが同じ方向を向いて議論し、具体的に施策を進めていくことの難しさを改めて実感しました。

 

また同時に、このぐらいタイムラグが発生しても、やはり議論は落ち着くべきところに落ち着いていくんだな、という思いが強くなりました。

 

今回のことで、もっと堂々と自分の考えを打ち出していってもいいんだな、という感触も得られたのが良かったです。

早稲田MBA Essentials 24秋幹事打合せ&懇親会

今日は来月からスタートする早稲田MBA Essentials 24秋の幹事打合せに行ってきました。

 

今月頭に集まった際に、あらかたの役割分担は済ませていたので、今日はその確認と、24秋幹事としてこういうことをやっていきたいよねー確認と、直近やらないといけないToDoの認識合わせを行いました。

 

1時間枠の打合せでしたが、ものの40分でやりたいことをコンプリートできて、めちゃくちゃ気持ちよかった。

ムダがない、気持ちいい議事進行。

リアルタイム議事メモで、決まったことを即共有。

こういうことが自然と出来てしまうのが、本当にすごい!!

ベーススキルの高さがなせる業だなぁと思いました。

 

10月から早稲田MBA Essentialsが始まり、11月から地域企業協働が始まるとすると、本当に怒涛の毎日になりそうです。

きっと、あっという間に年末がやってきた、そんな感覚になるかもしれません。

3か月後にどんな心境でブログを書いているんだろう。。

忙しかったけど、めちゃくちゃ充実してて、楽しい気持ちを味わえていられるといいなぁ。

 

冒険者としてどんなストーリー(何を見て、誰と出会い、何を学ぶか)を味わえるのか、下の記事に書いた次の3つを大切にしながら、ワクワクした気持ちで楽しんでいきたいと思います!

  1. Curiosity(好奇心、新しい問いかけをすること)
  2. Adventure(冒険をすること)
  3. Serendipity(偶察力、偶然の出来事や予想外の発見を察知し、それを価値あるものに変える能力のこと)

 

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

 

 

【読書メモ】超訳ライフ・シフト

先日イベントで「LIFE SHIFT」の著者であるリンダ・グラットンさんの話を聴いて、本の内容が気になりました。

全5巻の大作ということもあり、まずは全体像が手っ取り早く知りたいと思っていたところ、見つけた本が「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」です。

 

重要な箇所にアンダーラインが引いてあって、すごく読みやすかったです。

自分がおぼろげに描いていたキャリアステージが見事に言語化されていて、我が意を得たり!と思いながら読み進めることができました。

 

本書を読むきっかけになったイベントのことは、こちらに書きました。

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

今日は一番印象に残った「100年人生で新たに出現する3つのステージ」について、書き残しておこうと思います。

 

新たに出現する3つのステージとは?

3つのステージとは、こちらになります。

  1. エクスプローラ
  2. インディペンデント・プロデューサー
  3. ポートフォリオ・ワーカー

それぞれ本からの抜粋で解説します。

 

エクスプローラ

  • 未知の世界と自分を発見する探索者
  • 探検する、探索するステージ
  • 捜索者タイプと冒険者タイプの2パターンがある
  • 捜索者タイプは、特定の問いの答えを見つけるために旅に出る
  • 冒険者タイプは、特定の問いを持たず、発見の喜びを味わうために旅をする。冒険を通じて紡ぐストーリー(何を見て、誰と出会い、何を学ぶか)が、未来の人生を規定する。

インディペンデント・プロデューサー

  • 自分の職を生み出し、無形資産を蓄える
  • 成功することよりも、ビジネスの活動自体を目的にしている
  • 組織に雇われずに独立した立場で生産的な活動に携わる
  • 高い能力を磨き、上手にそれを見せ、宣伝することは、インディペンデント・プロデューサーにとって不可欠

ポートフォリオ・ワーカー

  • 複数の活動のバランスを取りつつ生きる
  • 頭の働かせ方と仕事の仕方を状況ごとに柔軟に切り替える能力を持っている
  • 切り替えコストは大きな問題。それぞれの活動に共通する能力や知識を持たせて相乗効果を生み出すか、時間を細切れにせず、1日単位で分けるなどの工夫が必要

 

まとめ

新たな3つのステージと聞いても、別に何も特別な感じはしないと思う人もいるかもしれません。

ただ、人生100年時代をいかに生きるかを考える上で、多様な働き方を選択する人がこれまで以上に多くなるのはたしかで、現に私も50代を過ぎていろいろと模索するようになっています。

私の場合だと、いまは「エクスプローラー」のステージにいると認識しています。

 

ポートフォリオ・ワーカーに関しては、ちょうど今日の日経新聞にそのものズバリの人が記事になっていました。

こういう多様な生き方が新聞記事として取り上げられるのが、人生100年時代を象徴しているなぁと思いました。

www.nikkei.com