今日はケンブリッジのランチウェビナーを視聴しました。
榊巻さんの話はいつもわかりやすく、ロジック展開も共感できて、今日も学びがとても多かったです。
ふりかえって、どんな学びが得られたか、書き残しておこうと思います。
DXという呼び方は辞めた方がいい?
榊巻さん曰く、DXという言葉に振り回されてる人が結構多い、とのこと。
IT技術を使った業務改善のことをDXと呼ぶ人もいれば、いやいや、もっと大きな意味で事業変革を伴うものがDXだと言う人もいる。
一口にDXプロジェクトと言っても、何を目的にしているのか、目指す姿がどういうものなのかのビジョンがメンバー間で共有されていない(されずらい)のがDXプロジェクトの特徴と言っていた。
たしかに、その通りかも、と思った。
DXというバズワードが使われる以前から、こうした変革プロジェクトは存在したわけで、やってる中身は同じで看板を変えただけ。
DXプロジェクトと言うよりは、ビジョン駆動型プロジェクト、と呼んだ方がメンバー間でビジョンを作ることの動機づけがしやすいのではないか。
人にはそれぞれの役割がある
では、ビジョンを作る(作れる)人はいったい誰なのか?
これには、やはりそれなりの素養・特質を持った人をあてるのが望ましい、とのこと。
変革なので、旧来の発想じゃない世界観を描ける人じゃないと変わりようがない。
この人のことを、NEWタイプと呼ぶ。
NEWタイプが描いたビジョンを示しても、理解できない人がいる。
それは過去事例に照らして、大企業のエグゼブティブであっても理解できないもの。
それが悪いこと、というわけではなく、変革アイデアに対しては往々にしてそういう反応を伴う、というのがセットである、と理解した方が良さそうだ。
こういう反応をする人のことを、OLDタイプと呼ぶ。
OLDが悪いということでは決してない。
OLDタイプの業務遂行能力の高さはそれはそれで認めていく、というスタンス。
そして、ここが肝になるわけだが、NEWタイプとOLDタイプを橋渡しする役割を担うNEWOLDタイプという存在がプロジェクトには欠かせない。
ケンブリッジの戦略は、自社のコンサルタントがこのNEWOLDタイプの役割を担いながら、顧客企業の中でNEWOLDタイプの素質を持つ人材をプロジェクトに巻き込み、育成していく。
なるほど、と思った。
まとめ
自分自身はどのタイプの役割を担いたいかと問われれば、NEWOLDタイプ。
変革を進めるには、このNEWOLDタイプが情熱を持って取り組んでいる姿をOLDタイプに見せながら、信頼を勝ち取っていくことが大切。
「あいつらのやっていることは正直よくわからんが、あんなに熱意を持って取り組んでいるんだから、信じてあげよう」と思わせられるかどうかが勝負。
そうやって、多くの人をプロジェクトに巻き込みながら、変革の機運を醸成していく。
変革の根っこにあるのは、熱意・情熱であり、それを自身の行動で示せる人なんだということが今日イチの学びだった。