なぜ読もうと思ったか
プロダクト開発に関する情報発信者であるShinさんのVoicyで紹介されていて知った本。
しばらく積読状態だったが、社内で事業企画に関するチャレンジ話をいただき、果たして自分が本当にやり切れるのか、考えるヒントをもらいたくて読み始めた。
対象読者
起業家ないしは起業志望者
(日本語序文に一番読んで欲しい人達として挙げられていた)
思ったこと
とにかく「独占」というキーワードがやたら出てくる。
(Kindle版で読んでいるので、キーワード検索をしてみたところ、106回も登場していた!)
一番最初に「独占」が使われていた文章が、著者ティールがリーン・スタートアップ(※)よりも成功する考え方として、紹介した以下の文章です。
※リーン・スタートアップとは
事前にあまり計画せずに、少しずつ改善することを重視する起業スタイル
あるべき姿は、「競合とは大きく違うどころか、競合がいないので圧倒的に独占できるような全く違うコンセプトを事前に計画し、それに全てを賭けろ」というスタンスである。
実は、この文章、先日の日経新聞で投資の神様と言われるウォーレン・バフェット氏の発言とも響き合う内容。
バフェット氏はこのような発言をされているそうです。
顧客を奪い合って疲弊する企業でなく、競争がない市場を開拓して大もうけする企業を選ぶのが賢い投資だ。
ティール氏もバフェット氏も同じ投資家という立場であり、企業を見る眼が似てくるのも、ある種当然の帰結なのかもしれません。
「独占」と言うと、どこかネガティブなイメージを持ってしまっていました。
私の他にも同じように感じていらっしゃる方も大勢いるのではないでしょうか。
それでも、将来性のある事業を立ち上げたい、成功させたいと思うのであれば、競合がいない市場を狙って独占してやる、ぐらいの熱量を持っておくことが重要なんだ、ということを学びました。
事業企画のJUST IDEAはいっぱい出せるかもしれません。
ですが、その中からいったいどのアイデアを実際に事業化するのか。
市場調査や分析にも今後興味を持って、情報収集をしていきたいと思いました。