【イベントメモ】Biz/Zine Day 2024 Summer
データと新たな思考法による「両利きの意思決定」というテーマで行われたこちらのイベントに参加してきたので、感想を書き残しておこうと思います。
参加のきっかけ
「他者と働く」を読んでめちゃくちゃ感銘を受けた宇田川先生が登壇されるイベント、ということで参加申し込みをしました。
実際、懇親会でお話させていただいた方も宇田川先生目当ての方が多く、いま最も注目度の高い経営学者の一人といっても過言ではないと感じました。
参加セッション
- 13:00~13:40
B-1 東急における私鉄経営の進化とオープンイノベーション~事業変革期に実践すべき新規事業×既存事業のアップデートの挑戦 - 13:55~14:25
A-2 新規事業の打率を上げる、事業構想の作り方~再現性をもって、確信と確証を得る~ - 14:40~15:10
A-3 クラウド×AIで実現する、経理データを武器に変える最先端経営とは? - 15:25~15:55
A-4 「顧客体験起点の経営」に必要なAI活用と組織変革 - 16:10~16:40
B-5 「イノベーションを起こす組織作り」とは、具体的に何をすればよいのか?
ISO56002(イノベーション・マネジメントシステム)に適用したプラットフォームとガイドラインを引用した仕組みとは - 16:55~17:35
B-6 企業変革のジレンマの乗り越え方──構造的無能化に抗う、大手企業での新事業開発の実践 - 18:00~
懇親会
各セッションの感想
どのセッションも想像以上の面白さで学びや気づきが多くて、とても満足しました。
各セッションで印象に残ったことを書き残しておきます。
B-1 東急における私鉄経営の進化とオープンイノベーション
- 東急は鉄道会社と思いきや、実はまちづくりの会社だったんだと気づかされた。
- 私鉄1.0から3.0に至る歴史やコンセプトメイキングの背景にある考え方がわかって面白かった!
- イノベーション地区という概念(10年前からある考え方)を知った。SHIBUYA QWSに注目。共通のビジョン・利益をもとに共創する環境の場づくりが大切。
A-2 新規事業の打率を上げる、事業構想の作り方
- Sun*という2,000名以上の従業員を抱える会社。初耳の会社だったが、やってることがすごくて驚いた。
- リリースプロダクト850以上という実績から、新規事業の成立条件や成功するためのフレームワーク(Value Design Syntax)を独自に開発。
- 講演内容のネタ本は「異能の掛け算」。読んでみたいと思った。
A-3 クラウド×AIで実現する、経理データを武器に変える最先端経営とは?
- 「知の深化」をテーマにしたお話だった。
- 話を聞きながら、自分は「深化」のようなデータを活用した自動化よりも、「探索」の方が面白がれると気づいた。
A-4 「顧客体験起点の経営」に必要なAI活用と組織変革
- 楽天証券のAIデータヒューマンラボ所長の話がめちゃくちゃ面白かった!
- 楽天経済圏で集めたビッグデータを活用して、パーソナルレコメンデーションをモデルを開発。「金・プラチナ」取引デビュー予測モデルとか、いかにもって感じがした。
- 投資AIアシスタントは現場が勝手に開発を始め、たった3か月でリリースにこぎつけた話。AI時代はこういうスピード感で開発が進んでいくことがデフォルトになりそうな気がした。(上の承認を待たずに、作って、リリースして、結果を見せて、納得させるスタイル)
B-5 「イノベーションを起こす組織作り」とは、具体的に何をすればよいのか?
- このセッションが想像以上に一番面白かった!
- ISO56002がウォーターフォールやアジャイル(SAFe、Scrum@Scale)という文脈と一緒に語られていて、「なんだ、これは?!」ってなった。
- ISO56002について興味をもったので、perplexityに聞いたことを文末に貼っておく。
- ITツールとして、次の3つが紹介されていて興味をもった。
- イノベーション管理:IDEASCALE
- プロジェクト管理:ONES Project
- ナレッジ管理:ONES Wiki
- 登壇会社のオウンドメディア「イノベーションワールド」にも興味をもった。
B-6 企業変革のジレンマの乗り越え方
- 変革は必要だとわかっていながら、いま困っているわけではない。これがジレンマ。
- 慢性疾患に陥っている。医者に行っても治らない。付き合っていくしかない。それを宇田川先生は「宿命」と言われたのが印象に残った。
- 「薬を飲め」といっても飲まない人をどうケアするか。飲まない理由が何かある、と考える必要がある、というのが宇田川先生の主張。なるほど、と思った。
- 荏原製作所ではトップの本気度と覚悟が、組織に浸透していると感じた。トップダウンと言うほど軍事的な感じを出さずに、上手にボトムアップで声を吸い上げる仕組みを作り込んでいると思った。組織の縦横の連携(いわゆるクロスファンクション組織)が機能するカギも、人と人とがつながりやすい風通しの良さが活きている気がした。技術人材マップ・技術元素表がきちんと出来上がっていることも、人と人のつながりを支えているのかもしれない。
宇田川先生と初対面!
懇親会の場で宇田川先生とお話する機会もあり、サインまでいただけました。
かなり行列ができていたのですが、「お待たせしてすみません」と配慮ある一言を添えられ、サインにもイヤな顔ひとつせず応じてくださり、お人柄を感じました。
感動あまって、Xにも投稿したのを残しておきます。
宇田川先生とお話できて、サインもいただけて感激してる🤩#企業変革のジレンマ#BizZineDay2024Summer pic.twitter.com/oRNU2rg6Xk
— がじゅまる (@GajumaruSDGs) 2024年7月30日
ISO56002とは?(perplexityの回答)
ISO56002は、イノベーション・マネジメントシステムに関する国際標準規格です。この規格は、組織がイノベーション活動を体系的に管理し、新しい価値を創造・創出するための枠組みとガイドラインを提供します[1][2]。
主な特徴は以下の通りです:
1. 目的:組織の持続的成長と社会発展のために、イノベーションを体系的に生み出すことを目指しています[4]。
2. 構成要素:ISO56002は以下の4つの主要領域で構成されています[1]:
- 目的と位置の確認(羅針盤)
- 活動プロセス(実際の活動)
- 活動支援体制(機動力、推進力)
- 評価・改善(振り返り力)
3. 適用範囲:BtoCやBtoBに限らず、あらゆる業種・業態に適用可能です[1]。
4. アプローチ:企業理念、ミッション・ビジョン・バリュー、経済、社会、法律、技術など、様々な情報を点として捉え、それらを結合させて価値を生み出す方法論を提供します[1]。
5. 実践的側面:ITツールの活用が重要視されており、方法論、ITツール、イノベーション人材育成の3つの領域での導入支援が推奨されています[1]。
6. 国際的認知:2019年7月に公表され、世界中の先進企業のマネジメント手法を分析し、ビジネスの考え方を「標準化」したものとして注目されています[3]。
ISO56002は、イノベーションを偶然のひらめきや一過性のアイデアではなく、再現性のある体系的なプロセスとして捉え、組織全体でイノベーションを推進するためのガイドラインを提供する重要な規格です。
Citations:
[1] https://innovation.systemcon.co.jp/column/iso56002-list/
[2] https://www.campuscreate.com/columns/iso56002/
[3] https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00097/00020/
[4] https://relic.co.jp/battery/jigyou-kaihatsu/19577
[5] https://ji-network.org/activity