定期購読している「先端教育」ですが、最新号で「ネガティブケイパビリティ」に触れている記事があり、目が留まりました。
ネガティブケイパビリティとは、平たく言えば、「モヤモヤに耐えうる力」のことです。
その昔、ジョン・デューイは、このモヤモヤとした「不確定な状況」から、浮かんできた「問い」や「解決の予見」、もしくは「仮説」の感覚を自ら得て、次にそれを提案や計画によって深めていくことこそが探究のプロセスであると言ったそうです。
デューイは『論理学』のなかで、探究の本質は「不安から安心への移行」であるとし、探究は曖昧・心配・混乱・矛盾・不明瞭な「不確定な状況」からスタートするとした。
自分が人材開発・組織開発をテーマに探究したくなるのは、長年同じ会社に勤めてきた中で「このままでいいのか」「なんかモヤモヤする」気持ちがあり、スッキリさせたい、という衝動なのかもしれない、と思いました。
ネガティブケイパビリティを発揮する上で大切なこととして、先の先端教育の記事では次のようにあります。
- 「この人は○○な人」と安易にレッテルを貼るのではなく、理解しようとすること
- いったん自分の枠組みを外して他者を理解しようとすること
この辺りは宇田川先生の「他者と働く」の中でも、「自分のナラティブを脇に置く」という言葉で表現されています。
なんかここにきて、これまで点で興味関心を持っていたことが、一気に繋がった感があります。
まさに、Connecting the dots.
モヤモヤに耐えうる力を発揮しながら、今後も探究を続けていきたいと思います!