先日、法政大学の石山先生のことをブログに書きましたが、気になる著書があったので読んでみました。
私のような50代のシニア世代にとっては、これからどう人生を歩んでいくか考えるヒントが得られそうなタイトルに惹かれました。
ざっと目を通した感想としては、事前にこちらの動画を見ておけば、本の内容の大筋は掴めるんじゃないかと思いました。
本の中で印象に残ったところを書き残しておきます。
(この文章に著者のメッセージが凝縮している気がしました)
シニアの働き方思考とは、マッチョイムズに囚われず、役職にこだわらず、第一線の現場のひとりのプレーヤーとして、専門性を向上させながら仕事を進める姿勢である。くわえて、自分にとって意義ある目的と親密な人との交流を重視していく。その際には、自身がサードエイジにあることを意識しながら、自分の情熱・動機・強みを「自己の成長と専門性の追求」と「全体性」に結びつける。また越境学習によって、多世代かつ多様な人々と対話をし、年齢・地位・役職の上下にこだわらないコミュニケーションの習得に心がける。
平たく言えば、「こだわりを捨てて、自分らしさを追求しよう。その過程で出会う人々との交流を楽しもう」って感じだろうか。
こう考えると、いま自分が社外活動としてマナビDXQや早稲田MBA Essentialsに参加し、自身の興味関心のあるテーマを追求していることや、いろんな人たちと交流できていることをすごく肯定してくれるメッセージだと思った。
第7章「シニアへの越境学習のススメ」では、4人の越境学習者の成功事例が紹介されていて、これにも大いに励まされた。
特に、最後に紹介されている事例が個人的にすごくいいなぁと思った。
(52歳の時、キャリア相談室を社内に作ろうと決意し、キャリアコンサルタントの資格を取得。その後、様々なことがありながらも、定年後に再雇用の道は選択せず、独自の道を歩むことを決断)
もう1つ書き残しておきたいのが、定年前の副業・フリーランス体験を薦めていること。
理由は、定年後の選択肢として個人として業務委託契約に慣れておけば、就業機会を得るハードルがぐっと下げるのではないか、という思惑があるから。
これは「たしかにそうだな」と思った。
本の中では、「タニタの働き方革命」を参考文献としながら、社員が個人事業主(フリーランス)として働くことができる仕組みを導入した事例が紹介されていた。
これは面白い取り組みだなと思ったので、ぜひこのタニタの本も読んでみたい。