このイベントは、地域企業協働に関する情報収集をしている際に見つけました。
オンラインイベントなので、登録すれば誰でも視聴可能です。
今日は初日ということで、気になるセッションを何本か視聴しましたが、その中でも特に良かった1本について書き残したいと思います。
「人生100年時代」を生きる私たちはどのようなキャリアを築くべきか
リンダ・グラットン × 山口周
タイトルにつられて真っ先に視聴したのがこのセッション。
想像以上に内容が示唆に富んでいて、ブログに書き残したくて2度視聴しました。
AIの登場によって「優秀」の定義が変わる
- 人の役割は正解を出すことから問題を提起することに変わる
- または課題を提起してイノベーションに役立てる
- そこではリベラルアーツが鍵になる
- 現状を問う能力を育む必要がある
- 批判的思考も不可欠
- 上記のことは現状のAIはまだ不得意
どうすれば良い仕事人生を送れるか
- Curiosity(好奇心、新しい問いかけをすること)
- Adventure(冒険をすること)
- Serendipity(偶察力、偶然の出来事や予想外の発見を察知し、それを価値あるものに変える能力のこと)
AIの登場で仕事がなくなる?
- 低スキルの仕事はAIに奪われる
- 代わりに、人間には高スキルな仕事が求められるようになる
10年前の予測(AIの登場で仕事がなくなる)がなぜ外れたか?
- 分析の単位が「仕事」だったから
- 分析の単位は「タスク」であるべき
- 1つの仕事は30のタスクでできたとして、一部はAIに奪われるかもしれない
- 奪われる仕事はわかるが、この先創造される仕事はわからない
英国のMBA事情
- クラスで一番発言しないのが日本人の学生たち
- ディベートに慣れてない
日本の教育システムの問題点
- 日本人は静的な認知能力を重視しすぎ
- 繰り返し学習を重視しすぎ
- 探究学習があまりされていない
- 重視すべきは対話を通して新しい洞察を得ること(by ソクラテス)
日本人の強み
- 規律を守れる
- 熟達を重んじる
- 何に熟達するか、自分は何が得意になりたいのかが重要
日本の将来を輝かせる要の組合せ
- 規律 × 探究学習
- 勤勉 × 規律 × 謙虚
- 創造性 × 熟達 × 職人芸
生産性を上げるのは何のため?
- 本来は、人生を楽しむ時間をもつため、のはず
- だが、人生を削って生産性を上げようとする人がいる
最後に
この対談を聴いて、リンダ・グラットンさん、山口さんの人柄や考えていることに共感を覚えました。
山口さんの著書「クリティカルビジネスパラダイム」のことは先日ブログにも書きました。
リンダさんの有名な著書「LIFE SHIFT」の超訳版「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」を手始めに読んでみようと思います!