先日イベントで「LIFE SHIFT」の著者であるリンダ・グラットンさんの話を聴いて、本の内容が気になりました。
全5巻の大作ということもあり、まずは全体像が手っ取り早く知りたいと思っていたところ、見つけた本が「超訳ライフ・シフト: 100年時代の人生戦略」です。
重要な箇所にアンダーラインが引いてあって、すごく読みやすかったです。
自分がおぼろげに描いていたキャリアステージが見事に言語化されていて、我が意を得たり!と思いながら読み進めることができました。
本書を読むきっかけになったイベントのことは、こちらに書きました。
今日は一番印象に残った「100年人生で新たに出現する3つのステージ」について、書き残しておこうと思います。
新たに出現する3つのステージとは?
3つのステージとは、こちらになります。
それぞれ本からの抜粋で解説します。
- 未知の世界と自分を発見する探索者
- 探検する、探索するステージ
- 捜索者タイプと冒険者タイプの2パターンがある
- 捜索者タイプは、特定の問いの答えを見つけるために旅に出る
- 冒険者タイプは、特定の問いを持たず、発見の喜びを味わうために旅をする。冒険を通じて紡ぐストーリー(何を見て、誰と出会い、何を学ぶか)が、未来の人生を規定する。
インディペンデント・プロデューサー
- 自分の職を生み出し、無形資産を蓄える
- 成功することよりも、ビジネスの活動自体を目的にしている
- 組織に雇われずに独立した立場で生産的な活動に携わる
- 高い能力を磨き、上手にそれを見せ、宣伝することは、インディペンデント・プロデューサーにとって不可欠
ポートフォリオ・ワーカー
- 複数の活動のバランスを取りつつ生きる
- 頭の働かせ方と仕事の仕方を状況ごとに柔軟に切り替える能力を持っている
- 切り替えコストは大きな問題。それぞれの活動に共通する能力や知識を持たせて相乗効果を生み出すか、時間を細切れにせず、1日単位で分けるなどの工夫が必要
まとめ
新たな3つのステージと聞いても、別に何も特別な感じはしないと思う人もいるかもしれません。
ただ、人生100年時代をいかに生きるかを考える上で、多様な働き方を選択する人がこれまで以上に多くなるのはたしかで、現に私も50代を過ぎていろいろと模索するようになっています。
私の場合だと、いまは「エクスプローラー」のステージにいると認識しています。
ポートフォリオ・ワーカーに関しては、ちょうど今日の日経新聞にそのものズバリの人が記事になっていました。
こういう多様な生き方が新聞記事として取り上げられるのが、人生100年時代を象徴しているなぁと思いました。