今週の「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」を視聴した感想を書き残しておきます。
焼酎や牛の飼料に使われている「河内菌」という麹を販売する会社の話。
「食の革命」の秘密がこの麹にある、というから驚いた。
まるで、魔法の粉。
どれだけ味が変わるのか、実際に試してみたいと思った。
窮地に陥った時に、人がやることは「食べること」か「寝ること」という言葉は至言。
実際、会社に居てもしょうがない、と車で誰もいない場所に行って、車中で寝ながら思索にふけっていたらしい。
その時、たまたま飛行機が目に入り、窮地打開のアイデアが閃いた、というエピソードはリアリティがあった。
昨今、紅麴が世間をにぎわせているが、自社の麹に対する世間の不安を吹き払うため、果敢に情報発信し、安全性を訴える行動力も素晴らしいと思った。
今回の番組はちょっともの悲しさを感じる内容だった。
時代の移り変わりで当然、事業承継の問題が出てくるわけだが、地元の味を守り続けていくリアルが描かれていた。
1つは、地元の味を守りたいと志願したやる気のある若者によって、運良く引き継ぎできるケース。
1つは、老いたご婦人を見るに見かねた知人が一緒に支え、守っていくケース。(世代交代がされているわけではない)
1つは、事業を引き継ぎたいと名乗り出る人はいるものの、考え方が合わず、引継ぎが成立しないケース。
番組の中では3つのケースが取り上げられており、三者三様、それぞれの思いもあり、ハッピーストーリーばかりではない現実を見せつけられた。
特に、能登で震災の被害に合われながら、高齢のご婦人が店を再開する決心をされた姿に感動した。
人生の大先輩から、最後の最後まで人に尽くそうと不屈の心で立ち向かう気概、潔さ、生き様を教えていただいた。