50代アプリエンジニアの積み上げ日記

50代からの学び直しブログ

組織行動の測定について。

今日は組織変革における施策がちゃんと機能しているか、何かしらの指標を用いて測定する場合の注意点について、ある本で学んだことを書き残しておきたいと思います。

 

その本とは、こちら。

組織行動論の考え方・使い方〔第2版〕: 良質のエビデンスを手にするために

 

第5章の「組織行動の測定」の内容になります。

 

ここでは、自己回答型(いわゆる、質問を読んで回答するタイプのアンケート調査をイメージしてもらえばよいです)の調査に関する注意点がわかりやすく書かれています。

 

どうやって回答してるか

「このアンケートに回答してください」と言われたとき、どういうプロセスを辿って回答するかを考えると、次のようにフェーズわけできます。

 

1.質問を読む

2.内省する

3.質問に回答する

 

このうち、2と3、つまり、内省時と回答時にさまざまな誤差が発生することになります。

 

内省時に発生する誤差

  • 自己評価の程度の違い
    • いわゆる、自分に厳しいか、甘いかの違い。
    • たとえば、「私は勤勉なほうだ」という項目について、仮に同じくらいの勤勉さを有していたとしても誤差が発生しうる。
    • 誤差を減らす対策としては、自己評価での測定を避ける、もしくは自己評価と他者評価との加重平均をとる。
  • 選択肢の反応の違い
    • 「かなり~」「きわめて~」「どちらかといえば~」といった副詞のニュアンスの受け止め方の違い。
    • 誤差を減らす対策としては、実際の調査に先立って、回答者がどのように理解し回答したのかをチェックしておく。
  • 気分の違い
    • 回答する時、気分が乗ってるか沈んでいるかの違い。
    • 乗ってる時は肯定的に、沈んでいる時は否定的に解釈する傾向がある。(心理学では「気分一致効果」と呼ぶらしい)
    • 誤差を減らす対策としては、完全にはコントロールできないまでも、年末や年度末の繁忙期を避ける、気分が大きく上下する可能性の高い時期・イベント(リストラ、人事異動、評価査定など)付近を避けるといった工夫は可能。
  • 属している集団の違い
    • 自分評価の際、身近な他者と比較してしまうので、同程度の業績を上げている人同士でも、きわめて高い成果を上げた人たちの集団にいる人と、大した成果を上げていない人ばかりの集団にいる人とでは、自己評価に大きな差が出る可能性がある。(「井の中の蛙効果」と呼ぶらしい)
    • 純粋に業績のレベルを測定したい場合には、問題あり。

 

回答時に発生する誤差

  • 肯定傾向という個人特性
    • この個人特性が強いか弱いかの違い。
    • この傾向が強い人は肯定的に回答をし、この傾向が弱い人は否定的な回答をする。
  • 社会的望ましさ(社会的あたりまえ)
    • 世間一般的に「これは望ましいこと」とされる自明の質問には、肯定的に回答するもの。逆の質問には、否定的に回答する傾向がある。なので、実際の回答が回答者本人の真の姿を反映していない可能性が高い。

 

内省時/回答時に共通する誤差

  • 誤差が問題になるのは、個人差が存在する場合。
  • 誤差がすべての回答者に一様に生じているのであれば、問題なし。
  • 一部の職場・集団の回答のみ、歪みが発生している場合は、問題が深刻。
    • 実際には存在しない相関関係が発生する(疑似相関と呼ぶ)
    • 実際には存在する相関関係が消滅する(疑似無相関と呼ぶ)

 

まとめ

なんとなく感覚的にわかっていた誤差の話でしたが、分かりやすく、たとえも交えて説明されていたのがすごくよかったです。

他にもじっくり読んで思索を深められそうな章があるので、学んだことを忘れないよう書き残していこうと思います。

ストーリーテリングについて。

今日は少し自分語りのメモを残しておこうと思います。

 

いま、私が所属している組織の抱える課題について、あれこれと思索を巡らしています。

先週、上長から「ちょっと相談事があるので、来週Meetingセットさせてほしい」と言われ、そのMeetingが今日でした。

詳しいことは書けませんが、相談事というのは「いっしょに組織課題の解決を手伝ってくれないか」というもの。

なかなか一筋縄ではいかない、重たいテーマです。

 

テーマ的には、組織変革にあたります。

 

組織変革と言えば、今月の日経新聞で「組織の課題と変革の方向性」というタイトルで埼玉大学の宇田川元一准教授の連載記事を読みました。

宇田川さんと言えば、あの「他者と働く」を書いた著者でもあります。

私も読書メモを8回に渡って書き残しました。

 

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

連載記事は昨日が最終回でした。(全8回の連載)

その最終回で書かれていた文章が、ちょうどいま私の組織が抱えている問題と重なっていて、興味深く読ませてもらいました。

全文ではないですが、少し引用させてもらいます。

 

企業変革を実践する上で、変革者を悩ませる問題は数多くあります。

特に難しいのが、新たな戦略や変革施策に対して、組織メンバーが自発性を持ってくれないという問題です。

自発性を生み出すために大切なことは、懇切丁寧にやるべきことを説明したり、やらないと恐ろしい問題が起きるなどと危機感をあおったりすることではない。

(中略)

説明するということの前提は、こちらがわかっていることを相手は何も考えていない、との思いです。

説明によってその前提を相手に伝えることになり、利害が絡む問題では反発を招きます。

また、危機感をあおると、その解釈を巡る対立構図が生まれがちです。

大事なのは、メンバーが自分も変革を行う一員だという、参加の感覚を生み出すことにあるはずです。

 

この最後の一文、つまり、一人一人に当事者意識をいかに持ってもらうか、自分事化してもらえるか、が重要ということです。

 

そして、この自分事化の連鎖を起こすための語りこそ、「ストーリーテリング」と言われるものにあたります。

他者からの共感を得るためには、具体的にイメージを伝えるストーリーテリングが有効、というわけです。

 

書くのは簡単ですが、実際やるのはそんなに簡単じゃないよ、って声が聞こえてきそうですよね。

 

ほんと、その通りだと思います。

実際、何をどう語ればいいのか、どうやってストーリーを言語化すればいいのか、途方にくれてしまいそうです。。

 

と、ここで終わってしまっては話が続かないので、一冊の本にヒントを求めようと思います。

 

リフレクション 自分とチームの成長を加速させる内省の技術

 

この本によれば、「認知の4点セット」と言われる「意見」「経験」「感情」「価値観」を活用したリフレクションが、そのままストーリーテリングにも活用することができるそうです。

 

いったい、どうやって活用するのか。

 

続きはまた明日以降に書いてみたいと思います。

 

ps.

ちなみに、この「意見」「経験」「感情」「価値観」とリフレクション本については、こちらの記事にも書いています。

 

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

【読書メモ】アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック(3)

アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット

 

本書で紹介されているふりかえりの手法は以下の通りです。

  1. DPA(Design the Partnership Alliance)
  2. 希望と懸念
  3. 信号機
  4. ハピネスレーダー
  5. 感謝
  6. タイムライン
  7. チームストーリー
  8. Fun/Done/Learn
  9. 5つのなぜ
  10. アクションのフォローアップ
  11. KPT
  12. YWT
  13. 熱気球/帆船/スピードカー/ロケット
  14. Celebration Grid
  15. 小さなカイゼンイデア
  16. Effort & Pain/Feasible & Useful
  17. ドット投票
  18. 質問の輪
  19. SMARTな目標
  20. +/Δ

 

前回はこのうちの前半10個のふりかえりの手法について書きました。

前回はこちらからどうぞ↓↓↓

 

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

今回は後半10個のふりかえり手法について、学んだことを書いていこうと思います。

(前回同様、手法の「概要・目的」に絞って、ざっくりどういうものかを紹介していきます)

 

では早速、順に見ていきましょう。

(色付きは個人的にやってみたい!と思った手法。それ以外に大意はありません)

 

11.KPT

  • Keep(続けること)、Problem(問題・課題)、Try(試したいこと)の3つの質問を行うことで、チームのカイゼンのためのアイデアを出す手法。
  • 定番のふりかえり手法ですが、感情が入りにくいのが難点。個人的にはあまり面白くない。


12.YWT

  • Y(やったこと=どんな経験をしたのか)、W(わかったこと=経験から得られた学びや気づきは何か)、T(次にやること=アクションは何か)という順に質問をしていく手法。

 

13.熱気球/帆船/スピードカー/ロケット

  • 」を使って創造的なアイデアを引き出す手法。モチーフとなる絵がバラバラなだけで、本質は同じ。
  • 個人的には、帆船の絵がアイデアが出しやすそうだと感じた。

 

14.Celebration Grid

  • 学びや気づきを「祝い合う」手法。
  • 縦軸を事象の成否(成功と失敗の2分類)、横軸を行動の振る舞い(ミス、実験、プラクティスの3分類)に区切る。付箋に書き出した内容を該当するセクションに貼っていく。
  • ちょっと小難しそうだと感じた。


15.小さなカイゼンイデア

  • 質より量で、とにかくたくさんの解決策を考えるための手法。


16.Effort & Pain/Feasible & Useful

  • イデアやアクションを分類するための手法。
  • Effort(アクションの実行にかかる苦労や労力)Pain(どれくらい「痛み」を解消するか)の2軸で意見を分類する。Effortが小さく、Painが大きいアイデアを選択する。Painの変わりに、Gain(どれくらい利益を得られるか)を使ってもよい。
  • Feasible(どれほど実現可能性が高いか)と、Useful(どれほど役に立つか)の2軸で分類する。FeasibleとUsefulが両方大きいアイデアを選択する。UsefulをBusiness Impactとすれば、事業アイデアの分類にも流用できる。

 

17.ドット投票

  • ドットで投票してアイデアやアクションを選択する手法。
  • イデアの数が多い少ないで、投票数と重みづけを変えると良い。
    • イデア数が8個以下:1人4票を持ち、3票、1票で投票
    • イデア数が15個以下:1人10票を持ち、6票、3票、1票で投票
    • イデア数が16個以上:1人10票を持ち、4票、3票、2票、1票で投票


18.質問の輪

  • チーム全員が納得できるアイデアやアクションを作り出すための手法。
  • あなたは、私たちが次に取り組むべきことは何だと思いますか」という問いに繰り返し答えていくことで、チームの意見が取り込まれた具体的なアイデアやアクションを生み出していく。
  • チームの関係性を高めることにも向いている。シンプルでわかりやすく、効果も期待できそうだと感じた。


19.SMARTな目標

  • イデアを具体化されたアクションに変える手法。SMARTは以下の頭文字を表す。
    • Specific:明確な、具体的な
    • Measurable:計測可能な
    • Achievable:達成可能な
    • Relevant:適切な、問題に関連のある
    • Timely/Time-bounded:すぐにできる/期限の決まった
  • アクションをSMARTにする、というのは慣れないと小難しそう。コツは、「なぜ」「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「どのように」という5W1Hを使うこと。


20.+/Δ(プラス/デルタ)

  • +(良かったこと、うまくいったこと)Δ(カイゼンしたいこと)を話し合ってアイデアを出す手法。
  • KPTと同様、感情が入りにくいのが難点。個人的にはあまり面白くない。

【読書メモ】アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック(2)

アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット

 

前回はふりかえりの要素について書きましたが、今回はふりかえりの手法について学んだことを書いていこうと思います。

 

前回はこちらからどうぞ↓↓↓

 

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

本書で紹介されているふりかえりの手法は以下の通りです。

  1. DPA(Design the Partnership Alliance)
  2. 希望と懸念
  3. 信号機
  4. ハピネスレーダー
  5. 感謝
  6. タイムライン
  7. チームストーリー
  8. Fun/Done/Learn
  9. 5つのなぜ
  10. アクションのフォローアップ
  11. KPT
  12. YWT
  13. 熱気球/帆船/スピードカー/ロケット
  14. Celebration Grid
  15. 小さなカイゼンイデア
  16. Effort & Pain/Feasible & Useful
  17. ドット投票
  18. 質問の輪
  19. SMARTな目標
  20. +/Δ

 

初めて聞く手法ばかりですが、いったいどんな手法なんでしょうか。

本の中では、各手法について「利用場面」「概要・目的」「所要時間」「進め方」「ワンポイントアドバイス」の5つの観点で解説されています。

そのうちの「概要・目的」に絞って、ざっくりどういうものかを紹介していきたいと思います。

 

では早速、順に見ていきましょう。

(色付きは個人的にやってみたい!と思った手法。それ以外に大意はありません)

 

1.DPA(Design the Partnership Alliance)
  • ふりかえりのルールを全員で作り上げる手法。以下の2点を全員で合意する。
    • どんな雰囲気でふりかえりを進めたいか
    • その雰囲気を作り出すために何をするか
  • 一度作ったルールは、メンバーが変わったタイミングや、1~3ヶ月毎に見直すとよい。

 

2.希望と懸念

  • ふりかえりのテーマを決める手法。以下の2点をチームで出し合う。 
    • チームがこうなりたいという「希望」
    • チームが抱えている「懸念」

 

3.信号機

  • 現在の心境を信号機の色に見立てて表明する手法。ふりかえりのテーマについて、心境の度合いを3色のドットシールで表す。
    • 赤:かなりの不安・懸念がある
    • 黄:多少の不安・懸念がある
    • 青:心配していない
  • ふりかえりの最初と最後で実施。色が変わった(=心境が変化した)点についてチームで話し合う。

 

4.ハピネスレーダー

  • ふりかえりの期間にどんなことがあったか、3つの感情の顔文字(笑顔・真顔・困った顔)で表明する手法。

 

5.感謝

  • チームの中で起こった出来事を思い出しながら、チームの誰かへの感謝を伝え合う手法。

 

6.タイムライン

  • チームに起こった事実と感情を両方合わせて書き出して共有する手法。
  • ポジティブな感情とネガティブな感情を別々の色の付箋で表す。

 

7.チームストーリー

  • タイムラインと同じく、出来事を思い出すための手法。特殊な点は、チームのコミュニケーションとコラボレーションに関する問いが入っていること。
    • 良いコミュニケーションとは何だろうか
    • 良いコラボレーションとは何だろうか
    • コミュニケーション、コラボレーションを活性化させるためにチームで何をしたらよいだろうか

 

8.Fun/Done/Learn

  • Fun/Done/Learnの3つの軸で、チームの学びや気づき、チームの活動や達成できた目標をふりかえる手法。
  •  楽しかったこと、できたこと、学んだこと・気づいたことを付箋で貼り出す。

 

9.5つのなぜ

  • ある出来事に対して、「なぜ」を繰り返しながら、事象の原因を探る手法。(俗に言う、「なぜなぜ分析」)
  • 問題の深掘りだけでなく、「なぜうまくいったのか」「どうして成功できたのか」を深掘りすることで、良いところを伸ばすことにも利用できる。

 

10.アクションのフォローアップ

  • これまで実行してきたアクションを見直す手法。
  • 実行状況を以下の分類で棚卸して、チームとして改めて実行すべきアクションを見直す。
    • Added:追加されてから未実行
    • Doing:実行中
    • Pending:着手したものの現在動きがない
    • Dropping:実行したものの継続されていない
    • Closed:実行済

 

続きは明日書きたいと思います。

【読書メモ】アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック(1)

アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット

 

先日のブログでも「ふりかえり」について書いた際は、「意見→経験→感情→価値観」のフレームワークを紹介しました。

 

gajumarusdgs.hatenablog.com

 

 

今回読んだ本では、「ふりかえりの要素と問い」というテーマでより幅広い要素と問いが紹介されています。

ここでは「問い」の部分はいったん割愛し、要素部分について書き残しておこうと思います。

 

ふりかえりの要素

ふりかえりの中心となる要素として、次の7つがあるとのこと。

  • 事実(主観と客観/定性と定量/成功と失敗)
  • 感情
  • 時系列とイベント
  • 過去・現在・未来・理想・ギャップ
  • 学びと気づき
  • 発散と収束
  • アクション

 

事実」については、先日のブログで言うところの「素材集め」に該当するものと理解しました。

 

感情」については、同じ事実に対しても人によって別の感情を抱く場合があります。その違いがなぜ生まれているか、を深掘りすることで、それぞれが大切にしている価値観を知り、相互理解やコミュニケーションの活性化につながります。

 

時系列とイベント」「過去・現在・未来・理想・ギャップ」については、事実を思い出す際の手法と理解しました。

前者が具体的な事実を拾いやすいのに対して、後者は大きなまとまりで事実をとらえていく感じですね。

 

学びと気づき」については、事実や感情から自分やチームが何を学んだか、どんな気づきを得たのかを共有します。人それぞれ感性・価値観の違いがあるので、学びを引き出す問いの出し方が難しいとされています。

ファシリテーターを務める方は、問いの種類をいくつも持っておくことを推奨します。

 

発散と収束」については、アイデアやアクションを考える際の手法です。KPTなどでふりかえりをする場合に、改善アクション(Tryアクション)を考えるといったシーンで有効な手法だと思います。

 

アクション」については、文字通り「行動」ですね。

これまで出てきたふりかえりの要素から、次のアクション(行動)を決めていきます。

ここで1点注意した方がよいことがあります。

人によっては、「ふりかえりは必ずカイゼンをする(アクションを出す)ものだ」と思い込んでいるかもしれませんが、決してそうではありません。

ふりかえりにより「感情」「学びや気づき」といった要素から得られることだけでも、やる意義がある活動だと思います。

 

まとめ

今回はふりかえりの要素についてまとめました。

次回はふりかえりのマンネリ防止のため、KPTなど定番以外のふりかえりの手法について学んだことをまとめてみたいと思っています。

 

【動画メモ】プレゼンの技術

PIVOT Learningでプレゼンの技術に関する面白い動画を見たので書き残しておこうと思います。

(普段、それほど大勢の前で話す機会があるわけではありませんが、将来、何かの役に立つときがくるといいなぁ)

 

プレゼンは「話す内容・構成」と「話し方」の2軸が大事である、とした上で、前編では前者が、後編で後者のことが解説される2部構成となっています。

 

前編

www.youtube.com

 

まず、話す内容・構成に関して、数多くのヒアリングデータを通して、

  • 一貫性・妥当性(PLOT
  • 社会性・意見生成・適格性(STORY
  • 経験描写・心の内・吐露・ビジョン・哲学(FACT
  • 目的達成・コアメッセージ設定・情報比率(CORE

の4つのカテゴリに分けてスキルを磨く必要がある、としています。

 

言語化・内容構成のカテゴリ分類

動画の中でも例えを多く出して解説されているので、とてもわかりやすかったです。

プレゼンの内容や構成を考えるときに、こうした軸が示されていると、「あ、このカテゴリの要素が弱いから補強しなくちゃ」とか改善の方向性が見つけやすくなるなぁと思いました。

それが伝え方トレーニングのサービスを提供する価値にもつながるんでしょうね。

後編

www.youtube.com

 

後編では「話し方」について解説されています。

 

話し方も、文字通りの「話す」という意味の「VERBAL」と、ジェスチャーやしぐさ、表情など、話すこと以外の要素に着目した「NON-VERVAL」の2つのカテゴリに分かれています。

 

話し方は2つのカテゴリに分けられる

 

動画のサムネイルにもなっている、江頭2:50の伝説のプレゼン(これは今回初めて知りました)を通して、話の間を取ることの大切さを学ばせてもらいました。

 

【TVメモ】志(パーパス)による団結の姿に感動しました。

今日観た情報番組は下記4本。

いずれも志(パーパス)によって団結する姿に感動させられた。

 

カンブリア宮殿

www.tv-tokyo.co.jp

 

本気で地方創生をやる」という志のもと、多くの多様なスキルを持った仲間が集い、力を合わせている姿が描かれていた。

このスイデンテラスにいつか行ってみたい、と思った。

 

ガイアの夜明け

www.tv-tokyo.co.jp

 

この番組では「原宿の街に新たな価値を作りたい・情報発信をしたい」という志のもと、「銭湯文化を残したい・復活させたい」「雑誌に注目を集めたい」という多様な志の仲間と協力する姿が描かれていた。

これまた面白い試み。若者がワクワクしながら、アイデアを寄せ合い、取り組んでいる姿が印象的だった。

新しい街づくりの形をみる思いがした。

原宿の銭湯、ここにもいつか行ってみたいと思った。

 

プロジェクトX

www.nhk.jp\

 

東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた三陸鉄道

廃線するかもしれないという危機的状況から、地元住民の存続・復活への熱い期待を受け、立ち上がった人たちの物語。

 

地元住民の草刈り、手すりふき、コーヒーの差し入れ、食事の支度。

そうした「自分にも何かできることがあれば、少しでも力になりたい」という志が集まり、つながり、感動的な歴史を創り出していった事実に本当に感動した。

三陸鉄道社長が目に光るものを浮かべながら語るシーンで、MCのNHKアナウンサーが涙を流していたが、自分も同じように泣いてしまった。

 

H3ロケット 失敗からの再起 技術者たちの348日

www3.nhk.or.jp

 

次は絶対に成功させる」、この志の連帯の強さ。

打ち上げ成功時に抱き合って喜ぶいくつもの光景。

本当に感動的なシーンだなぁと思った。

 

失敗からの原因究明の辛さ、苦しさは、システム障害の対応経験がある自分にも多少わかるところはある。

ロケットは数千の部品から構成されるが、システムも大規模なものは数万のプログラムから構成される。

すべての構成部品を1人で把握することは到底できない。

「ひょっとしたら、自分たちの部品(プログラム)が原因かもしれない」という不安との戦い。

「自分たちの部品(プログラム)は問題がない」ということを証明できるエビデンスを取るために、どれだけ大変なご苦労があったことだろう。

日本の宇宙開発事業をこれ以上遅らせるわけにはいかない」という、国の威信をかけた使命感も背負われながら、打ち上げ成功を成し遂げたことを、同じ日本人として誇りに思いたい。

 

ただ、今回の原因は、過去のロケット打ち上げで実績のある部品に問題があったとのこと。

実績あるものを疑ってかかる、というのは、「じゃあ、何を信じればいいのか」という話にもなる。

今後、どのような対策をとっていくのか、とても興味を持った。