アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット
前回はふりかえりの要素について書きましたが、今回はふりかえりの手法について学んだことを書いていこうと思います。
前回はこちらからどうぞ↓↓↓
本書で紹介されているふりかえりの手法は以下の通りです。
- DPA(Design the Partnership Alliance)
- 希望と懸念
- 信号機
- ハピネスレーダー
- 感謝
- タイムライン
- チームストーリー
- Fun/Done/Learn
- 5つのなぜ
- アクションのフォローアップ
- KPT
- YWT
- 熱気球/帆船/スピードカー/ロケット
- Celebration Grid
- 小さなカイゼンアイデア
- Effort & Pain/Feasible & Useful
- ドット投票
- 質問の輪
- SMARTな目標
- +/Δ
初めて聞く手法ばかりですが、いったいどんな手法なんでしょうか。
本の中では、各手法について「利用場面」「概要・目的」「所要時間」「進め方」「ワンポイントアドバイス」の5つの観点で解説されています。
そのうちの「概要・目的」に絞って、ざっくりどういうものかを紹介していきたいと思います。
では早速、順に見ていきましょう。
(色付きは個人的にやってみたい!と思った手法。それ以外に大意はありません)
1.DPA(Design the Partnership Alliance)
- ふりかえりのルールを全員で作り上げる手法。以下の2点を全員で合意する。
- どんな雰囲気でふりかえりを進めたいか
- その雰囲気を作り出すために何をするか
- 一度作ったルールは、メンバーが変わったタイミングや、1~3ヶ月毎に見直すとよい。
2.希望と懸念
- ふりかえりのテーマを決める手法。以下の2点をチームで出し合う。
- チームがこうなりたいという「希望」
- チームが抱えている「懸念」
3.信号機
- 現在の心境を信号機の色に見立てて表明する手法。ふりかえりのテーマについて、心境の度合いを3色のドットシールで表す。
- 赤:かなりの不安・懸念がある
- 黄:多少の不安・懸念がある
- 青:心配していない
- ふりかえりの最初と最後で実施。色が変わった(=心境が変化した)点についてチームで話し合う。
4.ハピネスレーダー
- ふりかえりの期間にどんなことがあったか、3つの感情の顔文字(笑顔・真顔・困った顔)で表明する手法。
5.感謝
- チームの中で起こった出来事を思い出しながら、チームの誰かへの感謝を伝え合う手法。
6.タイムライン
- チームに起こった事実と感情を両方合わせて書き出して共有する手法。
- ポジティブな感情とネガティブな感情を別々の色の付箋で表す。
7.チームストーリー
- タイムラインと同じく、出来事を思い出すための手法。特殊な点は、チームのコミュニケーションとコラボレーションに関する問いが入っていること。
- 良いコミュニケーションとは何だろうか
- 良いコラボレーションとは何だろうか
- コミュニケーション、コラボレーションを活性化させるためにチームで何をしたらよいだろうか
8.Fun/Done/Learn
- Fun/Done/Learnの3つの軸で、チームの学びや気づき、チームの活動や達成できた目標をふりかえる手法。
- 楽しかったこと、できたこと、学んだこと・気づいたことを付箋で貼り出す。
9.5つのなぜ
- ある出来事に対して、「なぜ」を繰り返しながら、事象の原因を探る手法。(俗に言う、「なぜなぜ分析」)
- 問題の深掘りだけでなく、「なぜうまくいったのか」「どうして成功できたのか」を深掘りすることで、良いところを伸ばすことにも利用できる。
10.アクションのフォローアップ
- これまで実行してきたアクションを見直す手法。
- 実行状況を以下の分類で棚卸して、チームとして改めて実行すべきアクションを見直す。
- Added:追加されてから未実行
- Doing:実行中
- Pending:着手したものの現在動きがない
- Dropping:実行したものの継続されていない
- Closed:実行済
続きは明日書きたいと思います。