GMOあおぞらネット銀行のコミュニティイベントに参加してきました。
今日の積み上げ
GMOあおぞらネット銀行のコミュニティイベント
渋谷で開催されたリアルイベントに参加してきました。
城田さんの著書「エンベデッド・ファイナンスの衝撃」を読んで、とても好感を持っていましたので、どんなお話が聴講できるのかワクワクした気持ちで参加しましたが、期待を裏切らない内容で、とても有意義な時間になりました。
GMOあおぞらネット銀行の小野沢さんから出されたお題に城田さんが回答する形で、エンベッドファイナンスについて深掘りしていく、という内容。
出されたお題は下記の通り。
- Fintechとエンベデッドファイナンスの違いは?
- 欧米のエンベッドファイナンス動向で注目していることは?
- 欧米でエンベデッドファイナンスが盛り上がってる背景は?
- Appleはゴールドマンサックスと組んで銀行を作らないのか?
- エンベデッドファイナンス検討時のポイントは何か?
- エンベデッドファイナンスの進んでいく方向性は?
そして、質疑応答の時間には、なんと金融庁の方から下記2点質問が!
- 金融機関の土管化を進めるための潮流を作り出すためにはどうすればよいか?
- 金融サービス仲介業が想定ほど盛り上がらない理由と今後の可能性は?
なんとか盛り上げたいんだけど、結果が出ない、そこに必死に向き合おうとする姿勢が感じられるよい質問だなぁと思いました。
イベントに参加してみて、銀行APIを使ってみるエンジニアをもっと増やしながら、組込型金融のインパクトある事例を作っていく、そうすることで裾野からエンベデッドファイナンスの認知度を向上する地道な取り組みが必要なんじゃないか、という気がしました。
小野沢さんのお話では、近々、銀行APIの開発者コミュニティを作る予定とのことなので、ぜひ社内の仲間と共に関わっていけたらと思いました。
新しい用語①:DRY原則
AWS Dev Day 2022 のDay 1でミノ駆動さんも強調されていたDRY原則。
DRY原則は噛み砕くと「目的が同じであれば共通化し、違っていたら共通化してはならない」。
— ミノ駆動 (@MinoDriven) 2022年11月10日
目的という観点がないとロジックが同じかどうかといった安易な見方で誤った共通化をしてしまいがち。
また「DRYのしすぎは良くない」といった頻度の問題にすり替わってしまう。https://t.co/YLqftzJcrT pic.twitter.com/yQtx4kmfqi
DRYとは、「Dont’t Repeat Yourself」の略。
ソフトウェアの構成や構築手法についての原則の一つで、同じ意味や機能を持つ情報を複数の場所に重複して置くことをなるべく避けるべきとする考え方。
つまりは、
表面的なロジックだけを見て、似てるから共通化しよう!
なんて考えるのは誤りってこと。
大事なのは、
「目的」が同じかどうか
ってことで、同じであれば共通化し、違っていたら共通化してはいけない。
新しい用語②:S-Dロジック、G-Dロジック
DDD界隈では有名な増田さんのツイートを見て、気になって調べてみました。
ウォーターフォールからアジャイルへの変化は、開発手法の切り替えではなく、根底にあるG-DロジックからS-Dロジックの移行の物語なのではないかと思う今日この頃。
— 増田 亨. (@masuda220) 2022年11月10日
またG-Dロジックを制度化した組織の中で一部の人間が非公式にS-Dロジックで行動することが組織の長期存続を支えているのでは仮説。
✅サービス・ドミナント・ロジック(Service-Dominant-Logic)
無形財である事業(コト)や有形財である商品・製品(モノ)をすべて「サービス」として包括的に捉える視点。
- モノ自体よりも、それを手に入れることで得られる体験や経験を重視
- 顧客に使用されて初めて価値を生み出す
✅グッズ・ドミナント・ロジック(Goods-Dominant-Logic)
経済活動を物財(モノ)を中心に捉える視点。
- 商品そのものにあらかじめ価値が含まれていることが前提
- 企業がその価値を創出し、顧客はそれをお金と交換する
[参考記事]
それでは、また。