スクラムの拡張による組織づくり──複数のスクラムチームをScrum@Scaleで運用する
組織開発の一環で積読していた本です。
パラパラとめくっているうちに面白くなって、スキミングした中で、印象に残ったことを書き残しておきます。
その前に、目次を概観しておきます。
第1章 スクラムのスケーリングと大規模の難しさ
第2章 スクラムのおさらい
第3章 とあるチームのScrum@Scaleでの1スプリント
第4章 スクラムマスターサイクルとプロダクトオーナーサイクル
第5章 Scrum@Scaleを形成する12のコンポーネント
第6章 現場へどのように導入していくか
第7章 Scrum@Scaleで運用される現場
この中でも、特に第4章~第6章で学んだことを書いていこうと思います。
第4章 スクラムマスターサイクルとプロダクトオーナーサイクル
まず、Scrum@Scaleの定義から。
Scrum@Scaleとは、通常の単一スクラムチームの活動にチーム間連携のしくみを追加したもの。
そして、このScrum@Scaleでは、開発者たちの活動とプロダクトオーナーの活動の2つの軸に分けて定義されています。
これをそれぞれ「スクラムマスターサイクル」と「プロダクトオーナーサイクル」と呼んでいます。
スクラムマスターサイクル
重要キーワード
- SoS:スクラムオブスクラム
- チームトポロジー
- EAT:Exective Action Team
プロダクトオーナーサイクル
スクラムチームは、スプリント期間を通してインクリメントを作る。
一方、プロダクトオーナーは、プロダクトの価値を高めるための活動をする。
重要キーワード
- メタスクラム:プロダクトに関する方向性を合わせるためのプロダクトオーナーによるチーム
- EMS:Exective Meta Scrum
- 組織全体の戦略ビジョンを策定し、組織全体に浸透させる
まとめ
今回は第4章の学びをアウトプットしました。
現在の事業部構造と大変似ていることもあり、理解を深めるため、細かい部分まで書きました。
次回はスクラムマスターサイクル、プロダクトオーナーサイクルのもっと細かい中身について書かれている第5章を見ていきたいと思います。