最近は安斎さんが毎朝発信されるVoicyを聴きながら通勤するのが日課になっています。
今日は新刊本の「チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方」が取り上げられていました。
実は、いままさにこの本を読んでる最中なんですが、「レジリエンス大喜利」というアイデアがすごく面白くて、ぜひ社内にも取り入れたいと企んでいます。
このVoicyを聴いてもらえばわかりますが、Amazonレビューで1件すごい酷評があり、ネタにされていました。
私もこのレビューは見ていて、えぐいこと書く人もいるもんだなぁと思っていたところだったので、このレビューに対する著者の反応を知ることができ、とても興味深かったです。
(初めて書いた本に対して辛辣なコメントをもらったら、そりゃあ誰だって凹みますよね)
新刊『チームレジリエンス』で個人的に気に入っているのは、このマトリクス。
— 安斎勇樹 / MIMIGURI (@YukiAnzai) 2024年6月12日
ストレスフルな困難に対峙した際に、そのダメージを軽減しようとするのか、あるいは逆転の発想でその機会を活かすのか。… pic.twitter.com/hGHvtLzd0e
上記はこのVoicyと連動する安斎さんのX投稿ですが、この中に4象限のマトリクスが描かれています。
「バネ型」は、「逆境をバネにする」イメージからのネーミングで、ストレスを前向きな機会と捉えてすばやく対処する戦略です。
「風船型」は、バネ型と同じくストレスを前向きな機会として捉える点では同じですが、時間をかけてゆっくり対処する点が異なります。
下半分の象限は、ストレスを機会と捉えて活かす方向ではなく、受け流す、あしらう方向で対処します。
「柳型」は、「柳に雪折なし」のイメージからのネーミングで、ストレスをゆっくりあしらっていく戦略です。
「こぼし型」は、「起き上がりこぼし」からのネーミングで、どれだけ外圧がかかっても即座に立て直す戦略です。本の中の文章がとてもわかりやすいので以下引用します。
考え込みすぎずに、「まあ、そういうこともある」と割り切って、くよくよせずにすぐに次のアクションを再開するような、失敗にへこたれずに「こぼし」のように立て直す戦略です。
Amazonレビューを読んで凹んだ話を例に、著者がどのような戦略を取ってこのストレスに対処するのか考えてみましょう。
著者としては上記のマトリクスの4象限のいずれの戦略も取り得る状態にあります。
いまの気持ちとしては、さしずめ「柳型」で絶賛対処中の状態かもしれません。
一方で、凹んでいるというのはネタで、実はレジリエンスの専門家らしく、この状況をむしろ「登壇ネタとして使えるな!」「この酷評レビューをいただけたことで、本に注目していただくことができました!」とセールストークに活かす「バネ型」で対処しようとしているかもしれません。
いずれにせよ、言いたかったことは、「ストレスフルな状況に直面した際、自分が取り得る選択肢は1つではない」ということです。
「早くこのストレスから解放されたい!」と焦る気持ちが強いと、ついいつもの慣れ親しんだ戦略で対処しようとしてしまいがちです。
複数の型の組合せで対処する、というアイデアも本の中で紹介されていましたが、レジリエンス力を高めるやり方は何パターンかあるんだ、と知っておくことは大事なことだと思いました。
自分にとって困難な状況を乗り越える対処パターンを知るためにも、他の人が同じ状況でどのパターンで乗り越えるか、対話を通じて考えを共有し合えたらお互いに成長する機会にもなって面白いのではないか、というのが私が考える企みのアイデアです。
明日関係者にアイデアをぶつけてこようと思っています。