今日の日経を読んでいて気になった記事について、感想を書き残しておこうと思います。
大学の価値が見直されるか?
記事では、「都道府県別の大学発ベンチャー企業数 ÷ 各都道府県の大学数」を2018年度と2023年度で比較した結果、伸び率の1位が富山県(4.0倍)、2位が奈良県(2.6倍)、3位が岐阜県(2.5倍)となったとのこと。
地方は大学数が少ない割に、大学発ベンチャー企業数が増えている傾向があるようだ。
この傾向はなかなか凄いのではないか、と思った。
いろんな事情があって地方で進学を余儀なくされた学生もいると思うが、志を持って、社会課題の解決や新しい価値の創造にチャレンジする若者が増えているというのは、日本も捨てたもんじゃないなと感じた。
若者の熱と力の盛り上がりが社会に良い影響を与え、様々な年代層にも刺激を与えながら、新しい時代を拓いていく未来予想図をぜひ実現してもらいたい。
2025年の崖にどう対応するか?
もう1本は、「2025年の崖」に関する記事。
老朽化や古いシステムを扱える人材の引退で損失が出る問題のことで、既存システムが障害を起こすリスクが高まるのではないか、と言われている。
記事の中では、政府方針を総花的に示しているだけだが、まさに、これは自分が携わる銀行システムにも当てはまるので、他人事というわけにはいかない問題だ。
今後現場にどのようなしわ寄せがくるのか、事前に対処できることはないのか。
個人で出来ることもそうだが、組織としても対応方針を考えておかなければならないテーマだと思った。
話はちょっとそれるが、今週のカンブリア宮殿で鈴与グループが「2024年問題」をビジネスチャンスにして業績を伸ばしている、と伝えていた。
「2024年問題」とは、働き方改革関連法の適用により、ドライバーの労働時間が厳しく制限された結果、労働力不足がさらに深刻化し、物流コストの上昇や配送遅延などの問題のこと。
この問題に対して、大量の荷物を運べる専用トレーラーの導入や中継輸送、ドライバーの賃金アップなど、先手を打って対応して結果を残している事実を知り、学ぶことがとても多かった。