この本を知ったのは、宇田川先生のX投稿でした。
宇田川先生が推薦されている本なら間違いない、と思って読み始めましたが、その考えは間違ってなかったです。
最初の一文から惹きつけられました。
「あれだけやって、この評価かよ」
そう、まさにこの思いを数年前に感じていたことをハッキリと思い出しました。
その後に続く文章も、自分の心の奥底にしまっておいた「やわらかくて、触られるのが怖くなる」ような心のヒダを、ふわふわの毛布で包み込むような表現がなされていると感じます。
本書には著者自らの体験談をはじめ、具体的なエピソードを交えながら、「こういう傷つき方あるある」と共感しながら読みました。
どこか「傷ついている」ことを公言することが憚られる空気が職場に漂っていると、自分が「傷ついている」と思ってる感情それ自体をなかったものにしたり、気づかなかったことにしたり、気づいていてもスルーしたり、要は真正面から受け止めることを忌避しがちになります。
けれども、それっておかしいんじゃないか。
だって、実際に傷ついているんだから、素直に認めてみるところから始めませんか。
そんな著者のメッセージが伝わってきます。
それは、つまりは帯タイトルにもある、
「傷つき」に「気づく」
ということ。
そして、気づいた先にどのような道筋があるのか。
この先読み進めるのが楽しみです!