今日は渋谷QWSで行われたこちらのイベントに参加してきました。
不勉強ながら渋谷QWSの存在をまったく知らずに会場に足を運んで、その開放感たるや、驚きました。
壁に貼ってあるProject Boardや、New Member Boardなど、見ているだけでもワクワクしてきます。
調べてみると、みなさん毎月結構な投資をしてアイデア共創を頑張っていらっしゃるんだな、ということがわかりました。
現在、300以上のプロジェクトが動いているとのことなので、少なく見積もっても1,000人ほどのメンバーが活動していることになります。
その昔、渋谷がビットバレーと言われた時代がありましたが、もう一度渋谷から新しいビジネスが胎動する土壌をここQWSに感じました。
さて、本題のイベント内容についてですが、MIMIGURIの小田さんがファシリテーターとして2人のゲストとそれぞれじっくり対談する形式でした。
小田さんと言えば、先月「アイデアが実り続ける「場」のデザイン 新規事業が生まれる組織をつくる6つのアプローチ」を出版されたばかりです。
その本の販促を兼ねての今回のイベント、というわけです。
会場でも本が閲覧できる状態だったので、パラパラと読むことができました。
(参加者の中には本を購入して、著者にサインをしてもらっている方もいました)
ゲストは宇井さんと守屋さん。
私はどちらも初めて知った方でしたが、お二方ともお話が上手で、ノートびっしりメモをとらせてもらいました。
小田さん×宇井さんの対談
宇井さんと言えば、「巻き込み力」だそうで、どうしてそんなにいろんな人を巻き込めるのか、の問いが立てられました。
宇井さんの回答で印象に残ったのは、「その人の人生を狂わせる気があるのか?」という問いを自身に向けながら、覚悟をもって口説いているというお話。
意中の人に告白するような思いで、「お願いします!助けてください!」と頭を下げる素直さも宇井さんの持ち味になっていて、すごく魅力的な方だなぁと思いました。
あと、現場感覚をすごく重視される方で、「顔が見えないプロダクトが多すぎる」と苦言も呈されていました。
いくら現場の困り事をヒアリングしても、うまく本音を引き出せているかどうか、仮に引き出せても芯を食って捉えられているかどうか、はこちら側の課題認識如何にかかっているともおっしゃっていました。
介護現場に飛び込み、3年もの月日を費やして課題の解像度を上げる努力をされてきた実績があるからこそ、現場の人と本音で語ってもらえる関係性を作り上げることができる。
現場重視の姿勢には本当に見習うべきことが多いと感じました。
小田さん×守屋さん対談
(余談ですが、守屋さんがミスミ出身と聞き、すぐMeviyのことを思い出しました)
対談では、まず、新規事業をどう評価するか、の問いが立てられました。
守屋さんの回答で印象に残ったのは、「勝ち筋前と勝ち筋後で評価する」というもの。
勝ち筋前は、ビジネスとしてうまくいくかどうかはとにかくやってみないとわからない。だから、「とにかく試してもらう」。
勝ち筋が見つかった後は、型は決まっているわけなので、「さっさとやってもらう」。
表現がわかりやすくて、印象に残るワーディングをされる方だなぁと思いました。
また、これも特徴的なワーディングですが、新規事業がうまくいくためには、「野武士が三層直列になること」が大事だともおっしゃっていました。
三層とは、経営層・ミドルマネジメント層・現場層のことで、三層直列は各層の関係性が一本筋が通っていて良好な状態を指しているようです。
守屋さん自身、大企業の変革を諦めておらず、むしろすごい可能性を秘めた組織である、との認識を示されていました。
そして、守屋さんの観測範囲の中では、昨今の日本の大企業はあちこちで新規事業を起こそうと取り組んでおり、ともに戦う仲間としての集団免疫ができつつある、との見立ても披露。
「カーブアウト」という言葉(私は初めて聞きました)がビジネスの現場に浸透している肌感もあるようです。
守屋さんは私より何歳か年上ですが、すごくバイタリティ溢れるスピーチをされていて、終始話に引き込まれっぱなしでした。
まとめ
渋谷QWSを知れたことや、宇井さん、守屋さんからビジネス現場の生の声を伺うことができて、参加してとてもよかったです。
また何か機会があれば、ぜひ渋谷QWSに足を運んでみようと思います。